〔096〕嶽ノ森山 (376m)

2010年02月06日


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和歌山県東牟婁郡古座川町
ガイドブックより
  嶽ノ森山は古座川中流域の石英粗面岩が地表に噴出した上ノ峰と下ノ峰の二峰からなる岩峰のひとつで、
周辺には高さ100m、幅500mの一枚岩をはじめ、天柱岩、飯盛岩、カモシカ岩などの奇岩奇峰が多く、この辺りは古座川峡とも呼ばれている。
Road Map :阪和道を南紀田辺ICで下りて、R42を串本まで走り、R371を北上する。
Route Map:一枚岩道の駅から左周りで最短コースを歩く。
標高差:約323m
関西百名山』 変化が多くて退屈しない山域だった。
道の駅P 登山口 ナメトコ岩 上ノ峰 下ノ峰 トウフ岩 登山口 道の駅P
10:20 10:30 10:50 11:18 11:38 −−− 12:30 12:33
コースタイム:2時間13分、登り:58分、下り:40分)
だけのもりやま
道の駅「一枚岩」の駐車場に車を停める。隣接して「鹿鳴館」なる
観光物産センターがあり、レストランとお土産屋になっている。
一枚岩”は国指定の天然記念物で、高さ100m、幅500mあるらしい。
”一枚岩トンネル”手前で右折し、すこし歩くと登山口の表示が
あった。 工場の横であり表示が無ければ判り辛い登山口であり、
登山道の取り付きも非常に判り辛い。 登山道を見付けると後は
はっきりとした道が続いていた。
左回りに周回する為に、まずはR371を
”一枚岩トンネル ”目指して舗装道路を北上する。
雑木林で展望は少ないが、自然道であり雰囲気は良好。
時折、樹間から”一枚岩”を望むことが出来た。
古座川が見える地点からは登山口の工場が見えていた。
細い崖っぷちを通過中。 崖側は結構切れ込んでいる。
第一印象は思っていたよりスケールが小さいなーの感じではあるが、
大きなスラブと滑滝は充分楽しませてくれた。
20分登ると ”犬鳴谷”に入り、今日の楽しみである
ナメトコ岩”の入口に着く。
誰がいつ彫ってくれたのかは知らないが、ナメにはステップが
刻んであり歩き易くなっている。 個人的にはステップが彫って
いない方が楽しめると思うのだが。
約10分程、”ナメトコ岩”が続いた。
振り返ると展望も良く最高のロケーションであった。
犬鳴谷を離れると急登となり、これ又楽しい道が続く。
ロープが張ってある岩場を消化すると ”上ノ峰”に出る。
登山口から48分にて ”上ノ峰(雄嶽)”(376m)に着く。
山頂からの展望は良く南紀の山々が見えているが、残念ながらまったく同定出来ない。
遠くの特徴の無い山は ”大塔山”(1,122m)かも知れない。
眼下には”古座川”の流域が見えており、高度感はたっぷりだ。
南面は遠く太平洋が見ており、目の前には次に目指す”下ノ峰(雌嶽)”
が鋭く聳えている。気温は5℃と低くはないが、風が強くで体感温度は
随分低い。山頂は寒いので休憩もそこそこで”下ノ峰”に向かう。
”上ノ峰”から激下りで鞍部に下りる。
ここには下山予定の分岐道があった。
鞍部に降り立つと ”下ノ峰”目指して激登りとなる。
登り途中から ”下ノ峰”の岩峰を見る。
大きな岩を巻いて ”下ノ峰”に向かう。
登山口から1時間08分にて”下ノ峰”に着く。
こちらのピークからも展望は最高であるが、風が強くて寒いのが難。今日、同行願えた老人会(?)のメンバーを記念撮影。
合計年齢は多過ぎてカウント不能。
”下ノ峰”から”上ノ峰”を見ると、よくぞあの斜面を下って来た
ものだと関心してしまう。 (特に危険なところは無かった)
下山を超S.C.にしようと踏み跡のある尾根筋を下っていくが、
途中で踏み跡が途絶え、藪扱きしてでも降りようとすると、全員に
反対され、鞍部からの無難な道に戻ることにした。(民主主義です。)
鞍部からの下山路は激下りで始まる。
”下ノ峰”を回り込む様に下って行くと、O・H気味の垂直の
壁沿いの道となる。 スギの木が邪魔をして全貌が見えないが、
この木が邪魔していなければ凄い景観だと思う。
岩峰沿いの道が続くが、下りるに従い、人工的にきっちりと
石積された様な岩になる。 どうもこれが”トウフ岩”らしい。
歩き始めて2時間10分にて登山口である国道(R371)に出る。
道の駅に停めた車はすぐ近くであり助かった。
車に戻る途中、今度は下流側から”一枚岩”見る。
3分程、国道を歩いて”道の駅”に戻る。
車で潮岬に向かう途中にあった ”牡丹岩”を観光する。
ボコボコの岩肌も不思議ではあるが、どうも一番上の
岩陰にあるのが ”牡丹岩”の謂れの様だ。
ボコボコの岩肌は”虫食い岩”と言うらしい。
低山なれど面白い山だった
  今日は潮岬観光がやりたくて、もっとも短い周回コースを選んだが、それでも
見所が一杯で飽きることなく充分楽しめた。
南紀の山は神戸から遠い
  前回、烏帽子山行きでも感じたことであるが、片道4時間を要する南紀の山は遠過ぎる。
  潮岬観光 (帰りの駄賃)
激下りを終えると岩に阻まれて風がなく、
暖かい場所だったので、ここでお昼休憩にする。
烏帽子山行きの時にも観光した ”橋杭岩”であるが、
今回は満潮時で見れるかも知れないと期待したが、今回も干潮で残念だった。
ここはR42から見れるので楽チン観光が出来た。
本州最南端の ”潮岬”に行く。 本州最南端と言えど、今日は風があり寒い。
芝生公園は駐車場が無料であり、展望台からは太平洋が見渡せた。
潮御崎神社”はまさに御崎に建っており、この周囲で
展望出来るところを探す。 神社自体には用は無し。
潮岬灯台”への駐車場は有料で300円取られた。
しかも灯台に上るのには別料金で200円/一人となっていた。
灯台に上るのは諦めて、周辺を歩き展望所を探す。
神社に向かう道からも充分、望海出来た。
この荒波の磯にも釣り師の姿が見える。
ヤマラー以上に磯釣り師の方が危険を冒している感じがする。
神社手前に海岸に下りる道があったので行ってみる。
ここには小さな小屋(箱)が沢山あり、鍵が掛けられているが、
中を覗くとゴムボートが置いてあった。 磯釣り師がこのゴムボートで
磯に渡るのであろうが、釣りに掛ける情熱が凄いと思った。
神社裏手の最奥部から崖を少し下った地点に
磯釣り師の穴場的な磯を見付けた。 しっかりと
ロープが渡してあり磯の先端まで行ける様だ。
後続が来ないので心配して振り返り見る。